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カラフルなボタンが踊る《映像表現の現在―宮津大輔コレクションより》上野の森美術館ギャラリー
上野の森美術館ギャラリーにおいて『映像表現の現在―宮津大輔コレクションより』が現在開催中だ。現代美術コレクターである宮津大輔さんのコレクションよりセレクトされた映像作品で、志賀理江子「カナリア」、志村信裕「jewel」、高木正勝「Tidal」、森山大道「25時 shinjuku, 1973」の4作品が紹介されている。
志村信裕さんの「jewel」は、床面に投影された映像の中を、カラフルなボタンがはじけ続けているもので、実際に本物のボタンを何度も落とす映像を収録して、これを組み合わせたものだ。ちょっと見にはインタラクションのあるものに見えるが実際にはそうではない。にも関わらず、子どもたちが...
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CM映像に新しい波〜「もったいない」で明日は変わる《コミックス・ウェーブ・フィルム》
NHKがACジャパンと共同で行っているキャンペーン「『もったいない』で明日は変わる」のCM映像が話題だ。
フルアニメーションで製作されており、さまざまなシーンで学生やアルバイトなどの若者が「もったいない」とつぶやくというもの。モノや資源を惜しむ「もったいない」ではなく、未来を創造することばとしての「もったいない」を伝えたい、立ち止まっていて「あきらめてはもったいない」「なにもしないままではもったない」をメッセージにこめているという。アニメーションを手がけたのは四宮義俊。
非常にクオリティの高い映像で、アニメに明るい人なら「おっ、これ、新海誠?」と、ピンとくる方も多いのではないか。新海誠監...
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世界が注目する若手映像作家の登竜門。IDCF2015が7月開催
世界に先駆けてデジタルシネマにフォーカスし、若手映像クリエイターが目指す映画祭として注目されている『SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2015(IDCF)』。この夏で12回目の開催となるIDCFが7月18日(土)〜26日(日)に、SKIPシティ(埼玉県川口市)において開催される。コンペティション部門は世界74の国と地域から684作品がエントリー、その中からノミネートした長編12作品、短編12作品、アニメ14作品の38作品が上映される。
毎回話題となるオープニング上映は過去本映画祭にノミネートされた新鋭・福山功起監督が地元川口を舞台に家族のあり方を描いた『鉄の子』をワールドプレミアとして上映...
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赤い糸が繋ぐのは都市の物語か? エスパス ルイ・ヴィトン東京《Le fil rouge》
先端に鉛がつけられた250本の糸が、天井から雨のように降り注ぎ、磁力により自由な線を空間に描いている。タティアナ・トゥルヴェのインスタレーション「250 Points Towards Infinity」だ。エスパス ルイ・ヴィトン東京においてグループ展『Le fil rouge(ル フィル ルージュ)』を開催中だ(5月31日まで)。本展は昨年開催された『IN SITU-1』同様、パリとミュンヘン、東京の3都において同時に開催するもので、"ル フィル ルージュ(赤い糸)”は"ストーリーを繋ぐ"という意味がある。8人のアーティストがそれぞれ「糸」を使った独自の作品を展開しており、東京では文楽...
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時速300kmの軌跡が浮かび上がる:WOW《Ray of Formula 1》
西武渋谷で開催中(3月15日まで)の『The F1展〜華麗なるフォーミュラ・ワンの世界』において展示されている、光と音のインスタレーション『Ray of Formula 1』の企画・演出・制作をWOWが担当している。最先端の技術が集結し、しのぎを削る舞台であるF1の世界を紹介する同展で、F1のスピード感を〈感じる〉ことができる作品だ。フロアに投影された光をコントローラーで操作することで、その軌跡が鈴鹿サーキットのコースを描いていき、光がメインストレートを通過すると、壁面にF1マシンの光の残像がエグゾーストノートとともに出現し、時速300kmの世界が体感できる。