画像: ミッキー・マウスの断片 1988年 ペンダント

ミッキー・マウスの断片 1988年 ペンダント

アートとしてのジュエリーを創造するコンテンポラリー・ジュエリー。この分野を代表する、スイスのジュエリー・アーティスト、オットー・クンツリの作品を展観する『オットー・クンリツ展』が東京都庭園美術館ではじまった。


ジュエリーが持つ身体との関係性、さらに他者や社会と結びつけるコミュニケーションの触媒としての性格を巧みに利用して、ジュエリーを普遍的な人間存在や社会のメタファーへと変換させてきたクンリツ。コンセプチュアルなアプローチの作品ばかりではなく、時折、見せるユーモア溢れる表現はこの人の表現の幅、多様性を感じさせ、そこが魅力となっている。

作品の多くはコンセプチャルなもので、男女をつないでしまうリングや指と指の間に挟み、まるで凶器のように見える作品など、従来のジュエリーの概念を超えたものもみられ、アートとジュエリーの間に境を設けることの無意味を彼の作品から強く感じる。同時に数多くみられる、ミッキーマウスをモチーフとしたかわいらしいデザインのものもとてもいい。


本展はドイツ・ミュンヘンのディ・ノイエ・ザムルング-国際デザイン美術館からスタートしてから巡回している国際展の最終会場だ。東京展では、1967年の初期作から本展のための最新作まで長いキャリアを網羅するジュエリーのほか、写真、ドローイング、インスタレーション約200作品によって構成されている。

http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/151010-1227_kunzli.html

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