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衝撃のGENBI SHINKANSEN!アート新幹線が2016年春お目見え:JR東日本 上越新幹線
JR東日本が「のってたのしい列車」のひとつとして、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」が行われている新潟エリアと首都圏を結ぶ上越新幹線に“移動する現代アートの美術館”として『GENBI SHINKANSEN(現美新幹線)』を2016年春に運行を開始する。種車はこまちなどに使用されているE3系。車両のエクステリアデザインは写真家・映画監督の蜷川実花が担当し、「長岡の花火」を描いた大胆なデザインになる。アート列車といえば、ダグ・エイケンの「Station to Station」が記憶に新しいが、各車両を現代美術作家がプロデュースするということで、より多彩なアートが楽しめることを期待...
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暁斎とコンドル。明治のTokyoで出会ったふたつの才能《画鬼・暁斎 ─ KYOSAI》三菱一号館美術館
幕末明治の絵師、河鍋暁斎(1831〜1889)は、6歳で歌川国芳に入門、9歳で狩野派に転じてその正統的な修業を終えながらも、浮世絵などさまざまな手法を取り込み、ユニークで型破りな画業を展開し、絶大な人気を博した。狩野派での師・前村洞和愛徳に、絵に対する熱心さから「画鬼」とまで呼ばせた類まれな絵師の画業を紹介する『画鬼・暁斎 ─ KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル』が三菱一号美術館で6月27日より開催される。
一方、暁斎の弟子で、三菱一号館を設計した英国人建築家ジョサイア・コンドル(1852-1920)は、明治政府に招かれて明治10(1877)年に来日、日本の近代建築に大きな...
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月の港。フランス随一の歴史都市の美《ボルドー展 ─美と陶酔の都へ─》国立西洋美術館
ボルドーと聞いて、すぐに「ワイン!」と思った方は多いでしょう。たしかにボルドーは世界的にもっとも知られたワイン産地のひとつ。しかし、ボルドーにはワインだけではなく、人々を美と陶酔へと誘う数々の名品がある。そのボルドーの美術や文化を紐解く作品や資料を紹介する『ボルドー展ー美と陶酔の都へー』が6月23日(火)より国立西洋美術館で開催される。
フランス南西部に位置する一大ワイン産地のジロンド県にあるボルドーの歴史は古く、紀元前1世紀初頭、ガロンヌ河畔に設けられた商都ブルディガラにはじまる。中世から近世へ交易とワインで栄え、18世紀には月の形に街が形成され、フランス第一の港として黄金期を迎える。...
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満ちあふれる喜怒哀楽、浮世はこんなにも美しい:映画『百日紅〜Miss HOKUSAI〜』5月9日公開決定!
天才浮世絵師・葛飾北斎の娘、葛飾応為(かつしかおうい/生没年不詳)をご存知だろうか? 北斎の影に隠れてあまり注目されないが「吉原夜景図」(太田記念美術館蔵)のように光と影の妖しさ、美しさは必見。その応為=お栄や父・北斎、その仲間たちが江戸の街で自由闊達に生きる姿を描いた映画『百日紅〜Miss HOKUSAI〜』の5月9日(土)公開が決定した。監督は「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」、「河童のクゥと夏休み」など名作を次々に生み出している原恵一監督。原作は杉浦日向子「百日紅(さるすべり)」。お栄の声を杏、北斎を松重豊が演じる。初夏の公開が待ち遠しい。
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夜の海に花が咲く!《えのすい✕チームラボ ナイトワンダーアクアリウム》新江ノ島水族館
水族館とメディア・アートが出会ったナイトアクアリウム。昨年、開催されて33万人以上を動員し、大好評を博した同展が装いも新たに『えのすい☓チームラボ ナイトワンダーアクアリウム 2015』として、7月18日(土)から新江ノ島水族館においてスタートする。今回、えのすいとコラボレーションするのは、科学未来館での『チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地』での成功が記憶に新しい、猪子寿之さん率いるウルトラテクノロジスト集団、チームラボ。
本展でのメインコンテンツとなるのが同館の中核をなす相模湾大水槽をつかったインタラクティブデジタルインスタレーション「花と魚ー相模湾大水槽」だ。相模湾大水...
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第28回東京国際映画祭オープニングは「ザ・ウォーク」に。アジア3監督によるオムニバス作品制作プロジェクトも発表(by entertainmnet station)
東京発のアジア最大規模の映画祭『第28回東京国際映画祭』の記者会見が7月28日に行われ、その詳細が発表された。コンペティションの審査委員長は「ユージュアル・サスペクツ」「X-MEN: フューチャー&パスト」などのブライアン・シンガー監督に決定。注目のオープニング上映作品はロバート・ゼメキス監督、ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演の『ザ・ウォーク』に。高さ411m、地上110階。ニューヨークのワールド・トレード・センターをワイヤーロープ1本でつなぎ、命綱なしの綱渡りに挑んだ実在の人物、フィリップ・プティの冒険を描く。(続きはentertainment stationへ)
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「英国の夢」ってどんな夢?19世紀イギリスの画家たちが見た理想〜『リバプール国立美術館所蔵 英国の夢 ラファエル前派展』
正直に言えば、『ラファエル前派』というグループの存在は、その中にジョン・エヴァレット・ミレイの名前を見つけなければ、まったく知らないままだったと思う。まして、ミレイの描いた「オフィーリア」が好きでなければ、興味も持たなかったかもしれない。
ミレイのオフィーリアもそうだが、ラファエル前派を成した、ロセッティやウォーターハウスの作品を見ていると、これは一体、いつの時代の作品なのかさっぱり検討がつかなくなる。いや、もちろん、美術史を勉強したり、研究している人にはごく常識なのかもしれないが。
まして、ラファエル前派が発生した場所が19世紀「産業革命」のリヴァプールだなんて聞けばますますこんがらが...