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動くってオモシロいっ!《菱川勢一ディレクション 動きのカガク展》21_21 DESIGN SIGHT
毎回、たのしかったり、びっくりしたり、ホォ〜と思わせてくれる21_21 DESIGN SIGHTの企画展。6月19日から「動き」がもたらす表現力に触れ、観察し、その構造を理解し体験する『動きのカガク展』がはじまった。
同展では「八重の桜」をはじめとしたNHK大河ドラマのオープニング映像や数々の企業CMを手がける、モーションデザインの第一人者、菱川勢一をディレクターに迎え、ものづくりの楽しさを感じ、科学技術の発展とデザインの関係を改めて考える。これまでの同館での企画展では最先端の目新しい作品が紹介されることが多かったが、今回は目新しさにばかりとらわれるのではなく、「動き」の原点に立ち戻った...
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北欧の女流画家、ヘレン・シャルフベックのお誕生日会開催:《ヘレン・シャルフベック―魂のまなざし》東京藝術大学大学美術館
東京藝術大学大学美術館においてフィンランドの女流画家、ヘレン・シャルフベックの展覧会『ヘレン・シャルフベック—魂のまなざし』が開催中だが、7月10日のシャルフベックの誕生日にちなみ、7月11日(土)に「シャルフベックのお誕生日会」が開催された。
「フィンランドの風土と人々を語る〜フィンランドが生んだシャルフベック」と題して、フィンランドセンター文化・コミュニケーションマネージャーのウッラ・キンヌネンさんと東京藝術大学の佐藤直樹准教授、女子美術大学の日沼禎子准教授を迎え、フィンランドとアートにまつわるトークセッションが行われた。シャルフベックについて、「(健在なうちから)評価され、ピカソと...
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カラフルなボタンが踊る《映像表現の現在―宮津大輔コレクションより》上野の森美術館ギャラリー
上野の森美術館ギャラリーにおいて『映像表現の現在―宮津大輔コレクションより』が現在開催中だ。現代美術コレクターである宮津大輔さんのコレクションよりセレクトされた映像作品で、志賀理江子「カナリア」、志村信裕「jewel」、高木正勝「Tidal」、森山大道「25時 shinjuku, 1973」の4作品が紹介されている。
志村信裕さんの「jewel」は、床面に投影された映像の中を、カラフルなボタンがはじけ続けているもので、実際に本物のボタンを何度も落とす映像を収録して、これを組み合わせたものだ。ちょっと見にはインタラクションのあるものに見えるが実際にはそうではない。にも関わらず、子どもたちが...
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渋谷でバケモノの世界を体感!『バケモノの子展』(by entertainment station)
アニメの演出とはこういうことか! 原画に書き込まれた監督の修正コメントから読み取れる、キャラクターの演技、表情、動き。スタッフは絵描きではなく演者、監督は的確な演技指導でその演者からいい演技を引き出している!
興行収入20億円突破(7月22日時点)、世界配給も決定し、快進撃を続ける、今夏上映作品の台風の目、細田守監督作品「バケモノの子」をテーマとした展覧会『バケモノの子展〜時をかける少女、サマーウォーズ、おおかみこどもの雨と雪』が7月24日、渋谷ヒカリエで開幕した。(続きはentertainmentstationへ)
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Google Art Projectに伊藤若冲『樹花鳥獣図屏風』がお目見え
Googleカルチュラルインスティチュートに、新たに日本の美術館7館が加わり、世界中の美術館が所蔵する美術作品をオンラインで鑑賞できるアーカイブサイト「Google Art Project(グーグルアートプロジェクト)」で、静岡県立美術館が所蔵する伊藤若冲の『樹花鳥獣図屏風』をはじめ486点が閲覧できるようになった。
同プロジェクトへの日本の美術館の協力は2012年の東京国立博物館などの参加からはじまっており、順調に協力館を増やし、日本美術の紹介にひと役買っていると言える。今回公開された作品中、目玉と言える「樹花鳥獣図屏風」は70億画素のギガピクセルで撮影されたもので、肉眼はもちろん単眼...
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東山ブルーが美しい、佐藤卓によるシンボルマーク誕生《山種美術館》
2015年10月13日に行われた『都内5美術館 2016年開催企画展 合同記者発表会』において、山種美術館が50周年記念シンボルマークを発表した。山種美術館と言えば、何と言っても日本画家・安田靫彦(1884〜1978)による「書・山種美術館」を使ったロゴが印象深いが、ここにグラフィックデザイナー・佐藤卓さんがデザインしたシンボルマークが加わった。
この格子の丸窓を思い起こさせる日本的なデザインのシンボルマークは、横組みのアルファベット「YAMATANE」の文字を縦長にして円状に収めたものと、縦組みの漢字「日本画」の文字を横長にして円状に収めたものを重ね合わせている。さらにシンボルマークの...
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「英国の夢」ってどんな夢?19世紀イギリスの画家たちが見た理想〜『リバプール国立美術館所蔵 英国の夢 ラファエル前派展』
正直に言えば、『ラファエル前派』というグループの存在は、その中にジョン・エヴァレット・ミレイの名前を見つけなければ、まったく知らないままだったと思う。まして、ミレイの描いた「オフィーリア」が好きでなければ、興味も持たなかったかもしれない。
ミレイのオフィーリアもそうだが、ラファエル前派を成した、ロセッティやウォーターハウスの作品を見ていると、これは一体、いつの時代の作品なのかさっぱり検討がつかなくなる。いや、もちろん、美術史を勉強したり、研究している人にはごく常識なのかもしれないが。
まして、ラファエル前派が発生した場所が19世紀「産業革命」のリヴァプールだなんて聞けばますますこんがらが...
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時速300kmの軌跡が浮かび上がる:WOW《Ray of Formula 1》
西武渋谷で開催中(3月15日まで)の『The F1展〜華麗なるフォーミュラ・ワンの世界』において展示されている、光と音のインスタレーション『Ray of Formula 1』の企画・演出・制作をWOWが担当している。最先端の技術が集結し、しのぎを削る舞台であるF1の世界を紹介する同展で、F1のスピード感を〈感じる〉ことができる作品だ。フロアに投影された光をコントローラーで操作することで、その軌跡が鈴鹿サーキットのコースを描いていき、光がメインストレートを通過すると、壁面にF1マシンの光の残像がエグゾーストノートとともに出現し、時速300kmの世界が体感できる。
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兎も蛙も人も、イキイキ。これこそニッポンの表現力の原点。東京国立博物館:《鳥獣戯画 ─京都 高山寺の至宝─》
修復後、京都で初公開され20万人を動員した「鳥獣戯画」が東京で公開される「特別展『鳥獣戯画─京都 高山寺の至宝─』」(〜6月7日)が東京国立博物館で開幕した。四年の歳月をかけて修復した甲乙丙丁の四巻からなる「鳥獣戯画」に加え、断簡4作もあわせて公開される大変貴重な機会となる。また、所蔵する京都・高山寺の中興の僧・明恵(1173~1232)に関わる資料や、国宝「華厳宗祖師絵伝(華厳縁起)」なども展示されている。展示の4分の3は高山寺関連で鳥獣戯画は4分の1、甲乙丙丁が最も人気のある甲巻が最後という並び方。各巻とも前期展示と後期展示で展示される部分が異なり、会期中二回足を運ばないとすべてを見...
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楽しみは展覧会だけじゃない。『鳥獣戯画 ─京都 高山寺の至宝─』展、充実のグッズに注目
上野の東京国立博物館で開催中の『鳥獣戯画 ─京都 高山寺の至宝─』展ですが、大変充実した展覧会だが、ぜひチェックしていただきたいのが数々のグッズ。公式図録(2,700円)やクリアファイル(600円)や鳥獣戯画のトランプ(写真)、定番の「おたべ」(540円)なんかは序の口。とにかく兎や蛙がかわいい、という方には、兎や蛙が描かれたiPhoneケース(2,500円)やクッション(3,000円)、兎と蛙の口からメッセージの吹き出しがある型抜きポストイット(550円)、絵巻の動物たちが描かれたマスキングテープ(700円)がオススメ。変わったところだと、線をなぞって名場面が写せる写経絵(600円)も...
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私たちの中に生きる古代生物に出会う。《特別展「生命大躍進」》国立科学博物館
生命はおよそ40億年もの膨大な時間をかけて進化し、いまの姿を獲得してきた。その過程で生命に大きな進化をもたらしたいくつかの重要な出来事である「大躍進」と、その裏には5度の大絶滅があった。
国立科学博物館で7月7日から開催されている『特別展「生命大躍進」脊椎動物のたどった道』ではそれらの進化のドラマを日本初公開となる、生命進化に関する代表的な数々の化石標本、精巧な表現でリアルに伝える復元模型や4K映像などで、「大躍進」の出来事を知ることができる。展示の目玉には複眼を持つことがわかった「バージェス頁岩動物群」のアノマロカリスの化石や、シルル紀のウミサソリの世界最大級の標本、さらに4700万年...