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光輝くウェディングをどうぞ。日下淳一:電飾白無垢ウエディングドレス
アートファン、美術界関係者なら展覧会のオープニング・レセプションなどで、きらびやかな電飾を施した真っ白なスーツ姿を一度ならず見かけた事があるはず。この電飾スーツのパフォーマンスを行っているのは現代美術家の日下淳一だ。彼は白無垢を仕立て直してスーツを作り、これに無数の発光ダイオードを取り付けたシリーズを制作している。新たな試みとして、電飾スーツと対をなす、電飾ウェディングドレスを制作した。日下はこの電飾ウェディングドレスを着て結婚式を挙げるカップルを募集しており、式の演出も含めプロデュースするという。アーティストが演出する結婚式、ぜひ見てみたい。ご興味のある方は kusaka@yk.rim...
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「英国の夢」ってどんな夢?19世紀イギリスの画家たちが見た理想〜『リバプール国立美術館所蔵 英国の夢 ラファエル前派展』
正直に言えば、『ラファエル前派』というグループの存在は、その中にジョン・エヴァレット・ミレイの名前を見つけなければ、まったく知らないままだったと思う。まして、ミレイの描いた「オフィーリア」が好きでなければ、興味も持たなかったかもしれない。
ミレイのオフィーリアもそうだが、ラファエル前派を成した、ロセッティやウォーターハウスの作品を見ていると、これは一体、いつの時代の作品なのかさっぱり検討がつかなくなる。いや、もちろん、美術史を勉強したり、研究している人にはごく常識なのかもしれないが。
まして、ラファエル前派が発生した場所が19世紀「産業革命」のリヴァプールだなんて聞けばますますこんがらが...
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東山ブルーが美しい、佐藤卓によるシンボルマーク誕生《山種美術館》
2015年10月13日に行われた『都内5美術館 2016年開催企画展 合同記者発表会』において、山種美術館が50周年記念シンボルマークを発表した。山種美術館と言えば、何と言っても日本画家・安田靫彦(1884〜1978)による「書・山種美術館」を使ったロゴが印象深いが、ここにグラフィックデザイナー・佐藤卓さんがデザインしたシンボルマークが加わった。
この格子の丸窓を思い起こさせる日本的なデザインのシンボルマークは、横組みのアルファベット「YAMATANE」の文字を縦長にして円状に収めたものと、縦組みの漢字「日本画」の文字を横長にして円状に収めたものを重ね合わせている。さらにシンボルマークの...
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身につけるアート。コンテンポラリー・ジュエリーの世界《オットー・クンリツ展》東京都庭園美術館
アートとしてのジュエリーを創造するコンテンポラリー・ジュエリー。この分野を代表する、スイスのジュエリー・アーティスト、オットー・クンツリの作品を展観する『オットー・クンリツ展』が東京都庭園美術館ではじまった。
ジュエリーが持つ身体との関係性、さらに他者や社会と結びつけるコミュニケーションの触媒としての性格を巧みに利用して、ジュエリーを普遍的な人間存在や社会のメタファーへと変換させてきたクンリツ。コンセプチュアルなアプローチの作品ばかりではなく、時折、見せるユーモア溢れる表現はこの人の表現の幅、多様性を感じさせ、そこが魅力となっている。
作品の多くはコンセプチャルなもので、男女をつないでし...
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北欧の女流画家、ヘレン・シャルフベックのお誕生日会開催:《ヘレン・シャルフベック―魂のまなざし》東京藝術大学大学美術館
東京藝術大学大学美術館においてフィンランドの女流画家、ヘレン・シャルフベックの展覧会『ヘレン・シャルフベック—魂のまなざし』が開催中だが、7月10日のシャルフベックの誕生日にちなみ、7月11日(土)に「シャルフベックのお誕生日会」が開催された。
「フィンランドの風土と人々を語る〜フィンランドが生んだシャルフベック」と題して、フィンランドセンター文化・コミュニケーションマネージャーのウッラ・キンヌネンさんと東京藝術大学の佐藤直樹准教授、女子美術大学の日沼禎子准教授を迎え、フィンランドとアートにまつわるトークセッションが行われた。シャルフベックについて、「(健在なうちから)評価され、ピカソと...
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音楽が聞こえてくる、動く絵画:横浜美術館《BILLOWING LIGHT ISHIDA TAKASHI 石田尚志 渦まく光》
石田尚志は「ムービングピクチャー(動く絵)」と言われる、絵画にアニメーションの手法である「ドローイングアニメーション」を取り入れた映像作品を展開している。音楽が聞こえてくるような絵画作品は数々あるが、石田の作品は音楽そのもの。映像の中を躍動し、刻み続ける“線” はまさに音楽そのものだ。とりわけ日差しや火のモチーフが線描と絡み合い、“光の渦” を出現させる「部屋」シリーズは必見。この横浜美術館の空間と静けさが生み出す展示環境だからこそ、音楽が溢れだす、石田の映像作品が生きてくる、まれに見るベスト・マッチングだ。会期は5月31日まで。終了後は石田が作家活動をスタートさせた縁の地、沖縄に巡回する。
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ミュージアムへ行こう! 5月18日は「国際博物館の日」
ICOM(国際博物館会議)は5月18日を「国際博物館の日」とし、博物館が社会に果たす役割について広く市民にアピールしている。2015年は“Museums for a sustainable society” -持続する社会と博物館-をテーマとして、全国の博物館・美術館等でさまざまな記念事業が予定されている。5月18日は月曜のため、前日の5月17日(日)や19日(火)に記念事業が行われる施設が多くなっている。利用者にとってうれしいのは常設展示の無料鑑賞や記念品の配付などがあること。博物館、美術館の集中する上野エリアでは「上野ミュージアムウィーク」として、5月9日〜24日の期間、さまざまなイ...
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兎も蛙も人も、イキイキ。これこそニッポンの表現力の原点。東京国立博物館:《鳥獣戯画 ─京都 高山寺の至宝─》
修復後、京都で初公開され20万人を動員した「鳥獣戯画」が東京で公開される「特別展『鳥獣戯画─京都 高山寺の至宝─』」(〜6月7日)が東京国立博物館で開幕した。四年の歳月をかけて修復した甲乙丙丁の四巻からなる「鳥獣戯画」に加え、断簡4作もあわせて公開される大変貴重な機会となる。また、所蔵する京都・高山寺の中興の僧・明恵(1173~1232)に関わる資料や、国宝「華厳宗祖師絵伝(華厳縁起)」なども展示されている。展示の4分の3は高山寺関連で鳥獣戯画は4分の1、甲乙丙丁が最も人気のある甲巻が最後という並び方。各巻とも前期展示と後期展示で展示される部分が異なり、会期中二回足を運ばないとすべてを見...
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これが日本の次世代によるアニメ。スタジオコロリド最新作『台風のノルダ』公開
いまもっとも注目しているアニメーションスタジオ、スタジオコロリドの最新作『台風のノルダ』が6月5日公開される。
前作「陽なたのアオシグレ」から2年ぶりの本作は離島の中学校に通う好きな野球をやめてしまった東とその親友・西条が、文化祭前日に現れた赤い目をした不思議な少女ノルダと出会う。その時、観測史上最大級の台風が学校を襲うとして……、というストーリー。台風をテーマに据えた作品はさまざまあるが学校を舞台したものと言えば、思春期の子どもたちを鮮烈に描いた相米慎二監督の「台風クラブ」を思い起こす。
若い才能が集まるスタジオコロリドだが、本作では監督をスタジオジブリ出身で「借りぐらしのアリエッティ...