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東山ブルーが美しい、佐藤卓によるシンボルマーク誕生《山種美術館》
2015年10月13日に行われた『都内5美術館 2016年開催企画展 合同記者発表会』において、山種美術館が50周年記念シンボルマークを発表した。山種美術館と言えば、何と言っても日本画家・安田靫彦(1884〜1978)による「書・山種美術館」を使ったロゴが印象深いが、ここにグラフィックデザイナー・佐藤卓さんがデザインしたシンボルマークが加わった。
この格子の丸窓を思い起こさせる日本的なデザインのシンボルマークは、横組みのアルファベット「YAMATANE」の文字を縦長にして円状に収めたものと、縦組みの漢字「日本画」の文字を横長にして円状に収めたものを重ね合わせている。さらにシンボルマークの...
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暁斎とコンドル。明治のTokyoで出会ったふたつの才能《画鬼・暁斎 ─ KYOSAI》三菱一号館美術館
幕末明治の絵師、河鍋暁斎(1831〜1889)は、6歳で歌川国芳に入門、9歳で狩野派に転じてその正統的な修業を終えながらも、浮世絵などさまざまな手法を取り込み、ユニークで型破りな画業を展開し、絶大な人気を博した。狩野派での師・前村洞和愛徳に、絵に対する熱心さから「画鬼」とまで呼ばせた類まれな絵師の画業を紹介する『画鬼・暁斎 ─ KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル』が三菱一号美術館で6月27日より開催される。
一方、暁斎の弟子で、三菱一号館を設計した英国人建築家ジョサイア・コンドル(1852-1920)は、明治政府に招かれて明治10(1877)年に来日、日本の近代建築に大きな...
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光琳が描き出した花のデザイン:《燕子花と紅白梅》根津美術館
2015年は享保元年(1716年)に没した尾形光琳の没後300年にあたる。根津美術館ではこれを記念して『光琳デザインの秘密 燕子花と紅白梅』を開催中だ。本展ではいずれも国宝の「燕子花図屏風」(同館所蔵)と「紅白梅図屏風」(MOA美術館所蔵)を56年ぶりに同時公開している。京の高級呉服商に生まれ、本阿弥光悦や俵屋宗達らの装飾芸術に触れ、独自の世界を確立した光琳が生み出した単純な構図と文様化された花の絵は、まさにデザイナー!と言えるモダンな世界。なお、この時期、根津美術館の庭では実際の燕子花も見られる。あわせて、初夏の風情を楽しみたい。会期は5月17日まで。