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光琳が描き出した花のデザイン:《燕子花と紅白梅》根津美術館
2015年は享保元年(1716年)に没した尾形光琳の没後300年にあたる。根津美術館ではこれを記念して『光琳デザインの秘密 燕子花と紅白梅』を開催中だ。本展ではいずれも国宝の「燕子花図屏風」(同館所蔵)と「紅白梅図屏風」(MOA美術館所蔵)を56年ぶりに同時公開している。京の高級呉服商に生まれ、本阿弥光悦や俵屋宗達らの装飾芸術に触れ、独自の世界を確立した光琳が生み出した単純な構図と文様化された花の絵は、まさにデザイナー!と言えるモダンな世界。なお、この時期、根津美術館の庭では実際の燕子花も見られる。あわせて、初夏の風情を楽しみたい。会期は5月17日まで。
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光輝くウェディングをどうぞ。日下淳一:電飾白無垢ウエディングドレス
アートファン、美術界関係者なら展覧会のオープニング・レセプションなどで、きらびやかな電飾を施した真っ白なスーツ姿を一度ならず見かけた事があるはず。この電飾スーツのパフォーマンスを行っているのは現代美術家の日下淳一だ。彼は白無垢を仕立て直してスーツを作り、これに無数の発光ダイオードを取り付けたシリーズを制作している。新たな試みとして、電飾スーツと対をなす、電飾ウェディングドレスを制作した。日下はこの電飾ウェディングドレスを着て結婚式を挙げるカップルを募集しており、式の演出も含めプロデュースするという。アーティストが演出する結婚式、ぜひ見てみたい。ご興味のある方は kusaka@yk.rim...
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赤い糸が繋ぐのは都市の物語か? エスパス ルイ・ヴィトン東京《Le fil rouge》
先端に鉛がつけられた250本の糸が、天井から雨のように降り注ぎ、磁力により自由な線を空間に描いている。タティアナ・トゥルヴェのインスタレーション「250 Points Towards Infinity」だ。エスパス ルイ・ヴィトン東京においてグループ展『Le fil rouge(ル フィル ルージュ)』を開催中だ(5月31日まで)。本展は昨年開催された『IN SITU-1』同様、パリとミュンヘン、東京の3都において同時に開催するもので、"ル フィル ルージュ(赤い糸)”は"ストーリーを繋ぐ"という意味がある。8人のアーティストがそれぞれ「糸」を使った独自の作品を展開しており、東京では文楽...
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国内最大の見本市・アートフェア東京、開催中
国内外から数多くの一流のギャラリーが一堂に会する、国内最大のアート見本市「アートフェア東京」が有楽町国際フォーラムで開催中だ。古美術、工芸 から近代日本画・洋画、現代アートにまで様々なアートが集まり、時代やジャンルを超えた質の高い美術作品に触れることができる。そしてもちろん、それらを購入することができるのが最大の魅力といえる。これだけのギャラリーを会場を一回りするだけで見て回ることができない、またとない機会と言える。写真は毎回恒例となったメルセデス・ベンツとアーティストのコラボレーションで、今回のアーティストは森山大道。22日まで。