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美しさの中に描かれた文明化の闇。《ヤン・ファーブル:TRIBUTE TO HIERONYMUS BOSCH IN CONGO》エスパス ルイ・ヴィトン東京
エスパス ルイ・ヴィトン東京において7月9日からベルギーの現代美術家、ヤン・ファーブルの個展『TRIBUTE TO HIERONYMUS BOSCH IN CONGO(2011-2013)展』が開催されている。ファーブルといえば、スカラベの鞘翅を使った目も眩むような美しいモザイク作品がよく知られているが、意外や日本では初めての公開となるという。
同展では植民地政策という文明化の「闇」に光をあてたものとなっており、とりわけファーブルの故国であるベルギーが19世紀から20世紀の間にコンゴに対して行った奴隷制、搾取や略奪といった行為を、初期フランドル派の画家ヒエロニムス・ボスの「快楽の園」にな...