生命はおよそ40億年もの膨大な時間をかけて進化し、いまの姿を獲得してきた。その過程で生命に大きな進化をもたらしたいくつかの重要な出来事である「大躍進」と、その裏には5度の大絶滅があった。
国立科学博物館で7月7日から開催されている『特別展「生命大躍進」脊椎動物のたどった道』ではそれらの進化のドラマを日本初公開となる、生命進化に関する代表的な数々の化石標本、精巧な表現でリアルに伝える復元模型や4K映像などで、「大躍進」の出来事を知ることができる。展示の目玉には複眼を持つことがわかった「バージェス頁岩動物群」のアノマロカリスの化石や、シルル紀のウミサソリの世界最大級の標本、さらに4700万年前の奇跡の霊長類化石「イーダ」など、見逃せない貴重な資料ばかり。
開会式には関連番組としてNHKで放送された「NHKスペシャル『生命大躍進』」の案内役を務めた女優の新垣結衣さんが登場。国立科学博物館の林館長、赤池文部科学大臣政務次官、籾井NHK会長らとテープカットを行った。新垣さんは「(DNAとして古代生物が)自分の中にいるのは実感できないけど、生命がつながっていることを知りました。そこに生きて行く意味があると感じました」と語っていた。