画像: 伝円山応挙《幽霊画》江戸時代(18世紀)絹本着色

伝円山応挙《幽霊画》江戸時代(18世紀)絹本着色

暑い夏に涼しくなるには、エアコンよりやっぱり怪談。怖い話を聞くのもいいですが、怖い絵がいかがでしょう?

怪談を得意とした明治の噺家、三遊亭圓朝(1839〜1900)が蒐集した幽霊画のコレクションを中心とした展覧会『うらめしや〜、冥途のみやげ展』が7月22日(水)より東京藝術大学大学美術館で開催される。

圓朝は名人の中でも別格とされ、滑稽噺より人情噺を得意とした。「怪談牡丹燈籠」を創作するなど、とりわけ怪談噺が得意で、独自の世界を築くほどだった。その圓朝ゆかりの幽霊画50幅が圓朝の菩提寺である東京・谷中の全生庵に所蔵されている。本展ではそれら“圓朝コレクション”を中心として、日本美術史の「うらみ」の表現をたどる。

歌舞伎に登場する怪談を題材にした浮世絵など、江戸から明治にかけての数々のおどろおどろしい作品ももちろん充分に涼しくしてくれるが、なんといっても恐ろしいのは美しい女の幽霊。円山応挙の「伝円山応挙《幽霊画》」にはじまる“幽霊美人画” は、河鍋暁斎、月岡芳年、上村松園など、近代の日本画家たちの多くも腕を振るった。

会場には静かに異音が流れ、お香の香りや現れては消える幽霊画や人魂のプロジェクションがますます気分を高めている。ミュージアムショップには気のいい幽霊も現れるとか。なお、同展のキービジュアルに使われている上村松園の「焔」は9月1日から展示される。

【開催概要】
会期:2015年7月22日(水)〜9月13日(日)
休館日:月曜日
開館時間:10:00〜17:00
会場:東京藝術大学大学美術館 地下2階展示室
※8月11日(火)、21日(金)はナイトミュージアムとして19時まで開館

http://www.tokyo-np.co.jp/event/urameshiya/

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