ボルドーと聞いて、すぐに「ワイン!」と思った方は多いでしょう。たしかにボルドーは世界的にもっとも知られたワイン産地のひとつ。しかし、ボルドーにはワインだけではなく、人々を美と陶酔へと誘う数々の名品がある。そのボルドーの美術や文化を紐解く作品や資料を紹介する『ボルドー展ー美と陶酔の都へー』が6月23日(火)より国立西洋美術館で開催される。
フランス南西部に位置する一大ワイン産地のジロンド県にあるボルドーの歴史は古く、紀元前1世紀初頭、ガロンヌ河畔に設けられた商都ブルディガラにはじまる。中世から近世へ交易とワインで栄え、18世紀には月の形に街が形成され、フランス第一の港として黄金期を迎える。同展では古代から近世に至る資料や彫刻、18世紀の磁器の数々、さらには19世紀のロマン主義を中心としたボルドーゆかりの画家たち、近代に至るまでのボルドーが輩出した芸術家たちの作品が紹介される。
とりわけ出色なのは、幼少期をボルドーで過ごしたウジェーヌ・ドラクロワの奇跡の大作「ライオン狩り」。同作は所蔵するボルドー美術館の火災にあい、一部を焼失したものの、損なわれなかったと言われるその迫力を目の当たりにできる。
【開催概要】
会場:国立西洋美術館(上野)
会期:2015年6月23日(火)〜9月23日(水・祝)
休館日:月曜日(ただし7月20日、8月10日、9月21日は開館)、7月21日
開館時間:午前9時30分〜午後5時30分(金曜日は午後8時まで)※入館は閉館の30分前まで
観覧料:一般1,600円(1,400円)、大学生1,200円(1,000円)、高校生800円(600円)※( )は前売り、団体料金
詳細は公式サイトを参照